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【保存版】創業融資の面談審査で注意すべき6つのポイント


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はじめて創業するときに経営者の悩みの1つになるのは、「お金」に関することというデータが日本公庫総研のデータにあります。はじめて創業融資を受ける社長や、融資の審査を受けたことがない社長にとって、銀行側との面談はまったく未知なものだと思います。

多くの経営者は、創業前に会社員を経験したことがあれば、入社時の面接を受けたことがあると思いますが、入社の際の面接と融資の際の面談は、全く毛色が違います。

融資の審査・面談ではどんなことを質問されるのか、どんな雰囲気で行われるのか、審査担当者はベテランなのか否かについて疑問や不安が入り混じっているのではないでしょうか。

ここでは、はじめて創業した経営者にとって未知なものとなる融資の面談についてお伝えします。

また創業したばかりの社長だけではなく、これから始めて融資の申込をする方も是非、一読ください。

融資の面談1.面談の目的

そもそも、なぜ融資のときに、日本政策金融公庫だけではなく、他の金融機関においても経営者との面談をするのでしょうか。

融資の際の面談の目的は、大きく分けて3つあります。

1.借入申込書と同時に提出された事業計画書の内容確認

融資を申込む際に借入申込書と同時に事業計画書や、創業計画書を提出しますが、事業計画の実現可能性などを経営者へのヒアリングを通じて確認する必要があります。

専門家などに外注して作成した事業計画書を金融機関に提出する会社があります。これはこれで(事業計画書は良く出来ていて)全く問題はないのですが、この事業計画書の内容を経営者が全く理解していないこともあります。事業計画への不理解は、ヒアリングを通して担当者から見抜かれることになり、経営者への印象も良くはならないでしょう。

事業計画を理解していない経営者に事業計画を実現できる可能性はないはず。

2.返済可能性についての確認

VCのイグジットは、IPOやМ&Aによるキャピタルゲインですが、金融機関にとっての出口は利息付で貸付して、最後に回収することです。

貸付を回収できなければ、その分が金融機関にとっての損失になり、融資担当者の人事評価にとっても良い影響はないでしょう。

返済可能性のない案件に融資はしません。この返済可能性も面談での大切な確認事項になります。

3.経営者の人物チェック

事業計画書や返済計画が「書面上」よく出来ていても、経営者自身に問題があれば、その計画は絵に描いた餅になります。

特に中小企業の場合には、経営者の人間性は会社の売上に影響を与えます。この点も融資の面談の際にはチェックされます。

融資の面談2.面談の時間と審査担当者の人数

融資にあたっての面談は30分弱で終わることもありますし、1時間強のときもあります。面談にかかる時間はイメージ的に30分~1時間といったところです。

銀行側にとって簡単な案件(ほぼ間違いなく融資を回収できる案件)は、短時間で面談は終了しますし、難しい案件(事業計画に無理があったり、経営者自身に問題があるなど)は面談時間が長くなる傾向にあります。

また基本的に面談時の審査担当者は1人です。

審査担当者は、銀行側にとっても難しい案件のときはエース級が投入され、簡単な案件のときは経験を積ませるためだったり、OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)ために若手が投入される傾向があるように感じます。

融資の面談3.面談の基本的な心得

融資の面談にあたっては、社会人としての常識をもって臨む必要があります。

会社員としての経験があればビジネスマナー研修を受けたことがあるはずですので、そのビジネスマナーに反しないようにしましょう。

服装や、言葉遣い、挨拶など、社会人として必要最低限の振る舞いは必須です。

例えば、(社会人として)約束した時間を守れなければ、契約も守れないと担当者に連想させてしまうことになります。

業種によっては、ビジネスマナー研修を受けたことがない方もいるはずです。ビジネスマナー研修を受けたことがない方は、ビジネスマナーに関する本を一読しておきましょう。

融資の面談4.面談の事前準備

融資の申込にあたっては提出必要書類があります。例えば、借入申込書や、事業計画書、登記簿謄本などです。

ですが、金融機関に必要書類を提出して安心してはいけません。実際のところ、必要書類の提出だけでは足りないからです。

借入申込書や事業計画書などの必要提出書類だけではなく、事業計画の信ぴょう性や会社の信用をあげるような追加の資料も添付しましょう。

銀行側に提出を求められている資料だけではなく、追加の資料を添付した方が、これから推し進めていく事業や会社自身をアピールすることができます。

融資の面談5.やってはならない対応

融資にあたって、審査担当者といよいよ面談になります。面談を受けたことがない方は、多少緊張するかもしれませんが、次のような対応は避けた方がベターです。

1.質問に対する回答は明確に

面談中は、審査担当者が事業計画書等の提出書類に基づいて、質問します。この質問に対しては、単純明快に回答してください。

経営者のなかには話が長いうえに、質問に対する明確な回答もない方もいらっしゃいます。こうした回答は担当者の疲労を増幅させるだけで、けっして印象は良くならないので注意する必要があります。

質問に対しては、まず結論を言い、その後に理由を述べるのが基本です。

2.借入の使途は明確に

借入金の使途は明確に説明できるようにしましょう。借入金を何に使うか不明なものについて日本政策金融公庫が融資することはありません。

また審査担当者に対して「弊社の信用であれば、どれくらい借入できますか?」という質問は避けてください。

これは銀行側に借入金の使途が不明という印象を与えてしまい、返済原資も不明という印象まで与えてしまいます。

銀行にとって借入金の回収可能性は非常に大切なので、使途不明で返済原資も不明な案件に融資するのは厳しいでしょう。

3.無駄な強気、根拠のない自信は示さない

面談においては弱気になる必要はありませんが、ムダに強気すぎだり、根拠のない自信を示すのは回避した方がベターです。

「提出した事業計画には絶対に自信がある!」など、融資を受けたいがために欲望を丸出しにしてムダに強気すぎだり、根拠のない自信を示すのは、逆に胡散臭くなります。

ビジネスに100戦100勝はあり得ないので、計画した事業計画で「絶対に」成果を出せるということはありません。

根拠のない自信を示すと、審査担当者に、ビジネスの経験が不足しているという印象を与えかねません。

4.余計なことは言わない。

担当者からの質問に対して、的確に回答することは先ほどお伝えした通りですが、その他、質問もされていない余計なことは言わないでください。

既に提出している資料などと矛盾したことを言ったりすると、鋭く突っ込まれてしまいます。

融資の面談6.面談でのアピールポイント

最後に融資の際の面談でアピールするポイントについてお伝えします。

1.ビジネスでの実績

独立起業前に社会人経験があれば、当然、実務経験があるはずです。その経験のなかで積み上げた実績をアピールすると効果的です。

例えば小売りの場合には、店長として「前年同月比36か月連続増収増益に貢献した」などとアピールすると効果的になります。もちろん、ウソではなく事実をアピールして下さい。

2.独立起業までの準備の経緯

独立起業するために、どのように準備してきたかについてもアピールする必要がありますし、公庫側も借入申込の際に提出した書類やヒアリングを通じて確認します。

行き当たりばったりの起業や、単なる思いつきの開業で事業は成功しないので、いかにキッチリ起業の準備をしてききたかを情熱を以てアピールすることは必須です。


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